協会設立趣意

日本におけるドリアンの知名度は低く、ただ臭いというイメージのみが先行しています。実は採れたての完熟ドリアンは濃厚で非常に美味しいフルーツであります。本当に美味しいドリアンを沢山の日本の皆様に食べていただける様な機会を提供し、日本人のドリアンに対するイメージを良い方向に向けるための啓蒙活動を通して日本の中にドリアンファンを増やしていきたいと考えます。ドリアンはマレーシア原産でマレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム等東南アジアの各国で栽培されています。ここ10年で中国におけるドリアンの消費は目覚ましく、2019年には生のドリアン果実の輸入額が17億ドルを超え金額、量ともに中国の輸入フルーツ1位になりました。2020年においても需要の伸びが加速している状況です。この様な状況の中で我々はドリアンを臭い罰ゲーム用の果物というイメージを出来る限り無くし、ドリアンの話題でアジアの方々と交流したり、ドリアン市場の大きさからビジネスチャンスと捉える方々がドリアン関連製品を作って中国に売り込みをするという様な機会を当協会の活動によって増やしていく事を目的との一つとします。アジア諸国での日本製スイーツの人気が高まっております。以前は日本人しか知らなかった抹茶のスイーツなどはMachaとして世界的に高い知名度になって来ていると思われます。その様な状況の中、東南アジアや中国においてはドリアン関連のスイーツ市場が拡大をし続けています。日本産のドリアンスイーツが東南アジアで大人気という様な機会につながればいいなと願っております。日本においては元々南方系の農作物は沢山あります。日本の気候や風土に合う様に品種改良が繰り返され、原種よりもはるかに品質の良い物を生産しています。ドリアンは南方の果樹で最低気温が15℃を下回る地域では栽培が出来ないと言われております。現状日本でのドリアン栽培は難しいと考えられますが、当協会におきましてはドリアンの国内での栽培に向けた研究を行っていきたいと考えております。また、日本は優れた果物の保存技術や運搬技術を持っています。その技術を活かしてドリアンの新鮮さを維持するための保存や運搬の研究等を行っていきたいと考えております。ドリアンは葉酸が豊富に含まれ妊活や健康維持に良いとされています、更に最近注目の若返り効果があると言われているスペルミジンという物質を含んでいます。ドリアンのアンチエイジング効果等健康増進効果についても研究を進めていきたいと考えております。尚、当協会は営利を目的とせず社会貢献に繋がる活動として運営を行っていく所存です。

日本ドリアン普及協会会長 篠原邦夫